『錦繍』宮本輝 新潮文庫

宮本さんの著作を読むのは河三部作(泥の河、蛍川、道頓堀川)に続き4冊目。職場の同僚でいずれも50歳くらいの女性で、お二人が『錦繍』がいいというので読んでみることにしました。お一人は大阪の方です。半分くらいにきたところから、読んでいて止まらなくなりました。その時点で、話をした同僚の人一人に「あれいいですね〜」と話してしまいました。するとその人は「素敵でしょう?」といっておられました。私も本当に素敵な小説だと思いました。
錦繍』はすべて往復書簡の形をとっており、それもたいへんめずらしい。この小説のよさをどう表現したらいいのでしょうか。
読み終えてしまうのが寂しく感じられ、登場人物がこの先どうなるのか、気になってしまってます。私の中では「河三部作」を超える作品です。