こいけさんの酒場放浪記 思い出横丁「カ○ト」編

こちらのほうから注文はしなかった。お店の方が、次々と皿にのせてきた。メニューは「一通り」(←ホントにこの通り壁にかいてある)しかない。えり串、ひれ串、きも串、一口蒲焼、れば串 計1310円。
鰻好きにはたまらない。酒はビールから始まって、次に冷えた金宮焼酎をストレートで飲んだ。金宮焼酎はあまりこういう飲み方はしないように思う。
店に入ってすぐ隣に座った方と話が始まった。
その方は、この店に通い始めて40年。先代からとのこと。68歳。私の母とほぼ同じ年齢。現在もどこかの陸連に登録されており、もと実業団ランナー。今も毎日10キロほどのランニングをする。
以下その方の語録集。
今の日本マラソンはだらしがない。「ゆっくりながく走ったほうがいい」という論説。昔、マラソンが2時間20分を切れなかった頃、アベベが登場し、裸足で走った話、中村監督の話、などいろんな話をしてくださった。今度の東京マラソンでは、陸連スタッフとしてどこかにおられるとのこと。うっかりしお名前を伺うのを忘れてしまった。
お店の方はお二人おられます。あまり多くを語りませんが、戦争の話をするときもあるそうです。いつか戦争の話をききだしたいです。
お店の方は店に入るなりるなり一緒に店に入ったK氏に「さわぐな」と釘をさしていたにもかかわらず、結局最後は追い出されるはめになったところはおもしろかった。あまりぺちゃくちゃしゃべるのではなく、静かに次々と出てくる鰻を楽しむ、っといった店なのでしょう。