『リラクセーション』成瀬悟策著 ブルーバックス

けがをして以来、すっかり私のランニングのスタイルは変わりました。それは、
「(基本的には)大会には出ない」
「スピードは追求しない」
「体との対話を重視する」
「気分転換、リラクセーションを重視する」
というものです。
特に最近は、肉体との対話、リラクセーションだけを考えて走っているといってもいいかもしれませんが、そこで1冊の本に出会いました。
上記の本です。これは・・・一般向けで平易な言葉で書かれていますし、走ることにはちょっと触れられていますがけっしてランニングについて書かれているわけではありません。この本で紹介されている「臨床動作法」は、心理学の一分野のようですが、あらゆる分野(医療、教育、福祉、スポーツ、一般の人の日常生活・・・)に応用することが可能なようで、たいへん興味深いです。しかし、言葉でわかっていても実践するのは難しい、といったところでしょうか。イチロー選手が日常いつでも体の力を抜くことを意識している、というのはこの本に書かれていることをある意味実践しているようにも思えます。元マリナーズの長谷川投手は、メンタルトレーニングの技術において「腹式呼吸」を重要視していました。これもやはり関連しているように思います。まだ詳しくはわかりませんが、私なりの理解でおおざっぱに説明すると、心と体の関係について考えるとてもいい参考書になるかなと思います。たとえば高校の体育の先生は、こういったことを知っているかいないかでずいぶん幅が広がるのではないかと思ったりします。